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差し入れていただきまして、感謝感激雨霰、です!
拍手、どうもありがとうございます!!
えと。
閑話休題。
折り返し以下に、連載しております「onion plus」のsaki 様の現パロ設定をお借りした小話の続きを……!
微妙に、R、かもしれません(汗。
「……!! っ…」
「休哥」
きつく鳥肌を立て、喉を喘がせつつ全身で耐えている。
休哥の肩を、楊業はその背後に身を沈めたまま、支えるように強く抱えた。瞭らかに男は初めてである相手に対し、少し性急すぎたかと悔いていた。
挿入するのは、最後の最後。
最初の数回は、出来れば触れ合うだけで、少しずつ心身を馴らしていって。
そうした方が、あとあと良いと思っていた。
しかし、楊業としても限界だったのだ。
長く、愛しさを感じながら付き合ってきた相手が、徐々に成熟した勁さを身にまといつかせるようになって。独特の微妙な色香と、しかしながらまだまだ硬く、甘酸っぱく引き締まった未熟さとをブレンドしたような姿を見せ始めた。
出逢って、抱きたいと思わなかった夜はここ最近、とんとない。
ただ、無理をさせてはいけないと思ったから。
懸命に自重しつつ、手を出す時期を慎重に見定めていたところ、相手から強引に――ある意味無謀な犯罪的無邪気さで――求められて、歯止めが効かなくなってしまった。
結果、……泣かせてしまっただろうか、と。
楊業は不安になってしまう。
二十も年下な相手の、肉付きの悪い薄い肩が抱える彼の腕の中で震えていた。小刻みに震え続けて、時おり大きく痙攣を起こす。
―――泣いている、のだろう。
「休哥…」
楊業の下腹部を突き上げ、うねり高まり滾る熱は生半可なものではない。
しかし、このまま下手に続けてトラウマを負わせるよりは、無理矢理にでも中断するべきか、と思えた。
「休哥、」
もう今夜はやめておくか、と。
声をかけるべく、楊業は上体を屈めた。無造作に流れ、表情を隠す真白い髪を軽く掻きあげて、休哥の横貌を覗き込んで―――
「…ッ」
そして、絶句した。
「…………っ!!」
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