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えと。サイトに、ぽちぽちと拍手を送っていただきまして。
どうも、ありがとうございます!
それから。
閑話休題。
つづきに、紗麻様からお借りした設定の、現パロの続きをUPしております!
「…………」
しっとりとした餡の甘みが、休哥のくち一杯に広がった。
吟味した小豆、その風味を生かすために砂糖は控えめにしてあるので、餡の甘みは優しい。それが柔らかく弾力のあるモチ部分とも、ちょうど好くバランスが取れている。昔ながらの素朴な味わいで、食べると何か懐かしい気がしてくる。
―――というのは、友人(延平)の台詞。
休哥は、ただ美味いと思う。
しかし、もしかすると子供のくちには合わないかもしれない、と少し気になった。子供というものは、もっと派手に甘かったり、着色料で色づけしてあるような菓子を好む生き物ではなかろうか?
「…………」
見てみると、しかし、ここにいる子供はそんな休哥の戸惑いなど、全く気にしていないようだ。
「…………」
子供は嬉しそうに、大きなくちを開けて大福モチを頬張っていた。
無邪気な笑みで頬を緩め、休哥と半分こしたモチをむぐむぐと顔全体で食べている。
モチがモチを喰っている、と。
休哥は思った。
思いながら、黙々と自分のモチを食べた。
「…………」
お終いに、幼い子の掌に残った取り粉が白かった。
手を洗わせた。……モチを喰わせる前に洗わせるべきだったかと、休哥は後で気が付いた。
※ 楊家だと、大勢のおにーさん達の前で一人だけモチをもらってしまって「いいのかな…」と困惑貌の四郎に対して。「嫌いなら無理に食べなくていいんだよ」と、決して悪意ではなく、むしろ百%好意で言って。そして、さっさとモチを取り上げてしまう気がします。
※ 四郎、食べたかったのに。……次回、たくさんおモチがあっても、四郎には塩煎餅が用意されていたりとか。甘い物苦手だろうから、と。四郎、甘い物好きなのに。四郎、何も言わないで、全開の善意に囲まれながら黙々と煎餅を齧るけれど。
※ 七郎は、一人だけモチを貰ったら、嬉しそうに遠慮なくかぶりつくでしょうね。六郎は、小さく分けてみんなで食べようって、まっすぐに提案すると思います。それを見た七郎、次からはみんなで食べようとするようになる、と。
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