徒然種々
思いつくままに。
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「onion plus」のsaki 様の現パロの設定を、借用しました!
言葉どおり、畢勝は決して大将の童貫のところにまで、勝負を廻さなかった。副将の位置にありながら事実上の大将として、粘る敵を叩き伏せていく。
そして順調に勝ち進んで、遂に決勝戦。
対するは、難敵・替天道大学。古豪の名門・宋大ほど粒ぞろいではないが、しかし個性の光る剣士が目立ち、侮れない。
―――というよりも、本来のラインナップならともかく、食中毒で歯抜け状態の宋大メンバーでは、そのままいけば少々勝利の覚束ない相手なのだが。
幸い、この替天道大学の方も同じ原因の食中毒でやられていた。
宋大先鋒・李明VS替天道大学先鋒・董平。
これは、引き分け。
しかし、続く宋大次鋒・趙安が替天道大の次鋒、中堅を次々下す。この一年、趙安は着実に実力をつけ、もともと選抜メンバーに加えられていた。
その趙安を止めたのが、替天道大副将・呼延灼。
……実はこの呼延灼も問題の餃子を食べていたのだが、盛大に食べていた分嘔吐と下痢が酷く、毒素を盛大に出してしまって逆に快復が早かった。まだ多少そそけた貌つきながら、此処まで宋大の畢勝と同じく、続く大将には一度も戦わせない戦績を示している。
連戦の疲れもあった趙安を追い詰めるが、しかし結局三戦のうち一戦ずつを取り合った挙句、最後の最後で決定打を取りきれず、三戦目は引き分けの判定が下された。
趙安の三人抜きはならなかった訳だが、しかし此処で既に、替天道大学には残り大将一名のみ。
この大将、大会の初めから面鉄をつけ、静かに大将席に座しているが、副将以下四名の奮戦もあってここまで一度も戦っていない。大会に届けられた資料には、楊令という名のみ。春大会にも出場していない。恐らくは数合わせのお飾り大将で、試合経験もない一年だろうと推測された。
ならば勝った、と。
宋大側に、楽観ムードが生まれていたのは否めない。
宋大中堅・周信は本来の選手ではなかったが、しかし来季は必ずレギュラーの一人と見込まれている成長株。おまけのその後には、これまでまだ一度たりとも土をつけられていない副将・畢勝が控えていたのだから……。
しかし、この“数合わせ”の一年。
宋大未来のエース周信を、まさに一蹴した。
試合開始早々小手を切り落とし、続いて見事な面一本。周信にろくに竹刀をあわせることすら許さない、圧倒的な強さを見せ付けた。
これで、流れが変わる。
続いて立った畢勝は、猛然と彼と打ち合ったが……
「………」
見ていて童貫は、眉を顰めざるを得なかった。
畢勝も、実際に竹刀を合わせてみてこの楊令の手強さを実感したのだろう。何としても仕留めよう、勝とうとして力んで、………力み過ぎている。
背後にいる童貫に、戦わせまいと必死なのだろうが。
その必死さが、却って戦いを邪魔している。
結局、畢勝は己の持ち味を出し切れないまま、負けた。
大将戦となる。
※ 呼延灼と趙安の対決を出したかったので、全員剣道部に放り込んでしまいました。
※ saki 様の設定とずれるようでしたら、後で訂正します(汗。
※ ……ってゆか、呼延灼らの年代が既にずれていますよね(汗。
※ …………あくまで、一部を“借用”ということで……(汗々。
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