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徒然種々
思いつくままに。

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拍手へのお礼言上、及び小話。

 えと、まず。
 拍手、送ってくださってありがとうございます!
 ありがたくも遠慮なく頂戴いたします!!
 
 そして、その。
 あの、折り返し以下に「onion plus」のsaki 様の作成された現パロ設定借用の小話を、またつけました。前とはまた、別の話。
 ……いい加減ちょっとは遠慮しなさいと自分で自分に呆れてしまうのですが、saki 様のサイトで次々と萌えを補給して下さるのでままならず…と、下手な言い訳をしてしまうのですが。
 
 そゆ訳で。
 以下に、現パロ小話です。
 宋大院生時代の童貫様のお話。

「やめておいた方がいいんじゃないのか? こんな時期に……」
 
 袁明は、渋い貌つきである。
 
「まあ、大丈夫だろう」
 
 童貫は苦笑した。笑いながら、最低限の防具を身につける。
 胴は、まだつけなかった。暑くて、蒸れる。―――彼は昔から暑熱に弱く、つい二、三日前にも酷い貧血を起こして点滴の世話になったばかりだ。市販の増血剤は、常に手放せない。出来る限り、涼しい恰好でいたかった。
 
 大学剣道部本選の、地方大会会場である。
 
「私には絶対に回さないと、畢勝たちが言っているからな」
「…………」
「私の大将は、単なる数合わせだ」
「……なら、いいがな」
 
 選手として入場する童貫を、袁明は眉間に深い皺を刻みつつ、腕組みして見送った。
 
 
 
 名門・宋大学。
 文武両道の名が高く、当然、童貫の所属する剣道部も全国的に名の通った強豪である。 
 当然、勝ち抜き戦になる地方大会を勝ち上がるために、最上のメンバーが用意されていたのだが。
 
 ―――集団食中毒、発生。
 
 選抜されていた選手が、ばたばたとやられてしまった。
 全国流通の食品メーカー製品から引き起こされたもので、宋大のみならずライバルの多くの大学でも選手たちがやられているのが、せめてもの救いといえば救いだが……。
 
『人数が、足らないんです』
 
 体質上の問題があり、夏の大会には一度も選手として参加したことがない。
 童貫に、主将の畢勝が頼み込んだ。童貫と畢勝は高校以来の先輩後輩関係、それにルームシェアもしているので、畢勝も童貫の事情は知っている。しかし、それを押しての依頼だった。
 
『無事に残ったのが、私も含めてたった四人……』
 
 大会前の合宿最終日……所謂“討ち入り前夜”の夕食で、出回った餃子が病の原因、というのが痛かった。たまたまくちをつけなかった人間は、まさに片手の指も余すほど。
 その日、そもそも座を外していた童貫まで含めて、やっと試合の規定人数になる。……既に所属は大学院だが、童貫は大学を移った訳でもなく、一応剣道部に籍を置き鍛錬にも参加して竹刀を振っているので、資格的にも技術的にも、参加しても一応問題はないのだが……。
 
『貴方には大将になっていただいて……幸い、勝ち抜き戦ですから。俺が副将になって、貴方には絶対に廻しません』
『…………』
『お願い、出来ませんか?』
『分かった』
 
 童貫は静かに頷き、後輩の依頼を受け容れた。
 夏に弱い体質は生来のもので、医療の手を以ってしても改善しようがない。だから戦力として恃まれても応えられない可能性が高いが、しかし人数合わせの飾りになることくらいなら、出来る。 
 だから、童貫は“お飾り大将”として大会に臨むことにしたのだ。
 
 
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