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徒然種々
思いつくままに。

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拍手のお礼と、小話。

 あの、先ず、御礼申し上げます!
 拍手を押してくださる方、どうもありがとうございます!
 ……こんなサイトに来てくださるだけでもちろん凄く嬉しいのですが、一押し、拍手を押していただけると、やっぱり「読んだよ!」と言っていただけているようで、凄く凄く凄く、嬉しくなってしまいます!
 
 ありがとうございますッ!!
 
 
 閑話休題。
 えと。「onion plus」のsaki 様の作成された現パロ設定を借用した小話の続きを、折り返し以下にUPしました。いちおう、事件終了後の諸々という感じです。
 ……やっぱり自分、童貫元帥が大好きです!(笑

 その晩、結局病院には行かず、寮で休んでいた呉用の元に、あの幼馴染から電話がかかってきた。
 もちろん呉用としては、今は離れて生活している彼に余計な気遣いをさせるような話をするつもりなど、最初から毛頭なかった。
 しかし、
 
「……どうした? 何かあったのか?」
 
 ひと言二言、話しただけで、彼は呉用の変調をかぎつけてしまう。
 凄い嗅覚だなあと何時もながら、感心した。
 
「特に、何も」
 
 感心しながらも、そう答えていた。―――この幼馴染の言葉で、既に呉用は救われているのだから。それ以上何も求めるつもりはなかった。
 たとえ彼は気付かなくても、呉用は彼に助けられていて、そのことに感謝している。それだけで、いい。
 
 高校の勉強は遣り甲斐があるということ。
 それから、寮と部活で、いい友人、いい先輩に恵まれたということ。
 
 それだけ喋って、未だ訝しげな相手には気付かぬふりで、今度は相手の近況を少し聞いて。
 当たり障りなく会話をまとめて、
 
「…………」
  
 呉用は電話を切った。
 
 
 
 
 
「ただ今戻りました」
 
 廊下ですれ違う瞬間、穏やかな声で告げてきた。
 畢勝は専門店の商品袋を抱えていて、外出の雰囲気をまだ端々に纏いつかせている。良い品が買えたらしく、その表情は明るかったが、
 
「ああ」
 
 しかし、素っ気なく声を返してさっさと行き過ぎようとする童貫をまともに眼にした途端、顔色を変えた。
 
「……どうなさったんです?」
「…………」
 
 どうもしない、と。
 誤魔化せるなら誤魔化してしまいたかったが、まあ無理だろうな…と、童貫は予測どおりの展開に吐息した。
 
「大したことじゃない」
 
 代わりに、そう言った。
 童貫の、男にしてはやや小さすぎるような締まった口許は、軽く皮膚の切れた傷口を外気に晒していた。白皙の額には、薄っすらと擦過傷が浮かぶ。
 
 ―――取れる段位を敢えて取らないのは、ゆえあってのこと。
 
 しかし、だからといって、あんな狭い場所で複数相手に一人で立ち回って、全くの無傷で事を済ますのは不可能だった。逃げるだけなら何とでもなっただろうが、相手方を一人として逃さず、それぞれにきつい仕置きをくれてやったのだから。
 顔面だけではなく、制服の下、左脇腹の辺りにも薄っすらと一箇所、打身の痣が出来ている。
 
 大した傷でないのは、確かなのだが……
 
「何をおっしゃってるんです!」
 
 案の定、畢勝は声を強める。
 自分の方が痛そうに眉をしかめながら、そっと指先で童貫の傷に触れた。間近に立つ童貫を、外部の全てから庇ってしまいたいような態度である。
 
「痛みますか? 手当ては……なさっているようですが」
「だから、大したことじゃない」
 
 何となく、童貫は苦笑した。
 多少、うっとうしいと思わないでもない。しかし、無碍に払い除けようとも思わなかった。畢勝は、やはり相変わらず畢勝なのだった。
 
 

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