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更に拍手までしてくださった方、本当にありがとうございます!!
嬉しくて、嬉しくて嬉しくて!
ますます、乗っていきたいのですが。
最近、少し忙しくめまぐるしい毎日で……ちょっと、ふらついてガラス戸に突撃しかけましたので。
ちょっと、純粋な休憩時間を増やそう思います(汗。
色々話を考えるのは非常に愉しく、精神(こころ)の休養にぴったりなのですが、肉体の方が忙しくなると、肉体の休憩のことも考えてやらないとダメみたいですね(汗々!
また一週間もしたら、この忙しさも一段落なので。
それからまた、更新に入っていきたいと思います!
よろしかったらまた、…見捨てないでいただけたら(汗、また遊びに来てやって下さい!
閑話休題。
えと。折り返し以下から。
このサイトからリンクさせていただいている「たんぽぽと未完成道化師のうた。」のSSA研究会様からお借りしたイメージで、小話をひとつ! 女体化で、現代版の休哥の話です(笑!
イメージについては、SSA研究会様のギャラリーのトップになっている、耶律休哥(女)夏仕様、をご覧下さいませ!!
ひとさじ。透き徹った氷の破片を掬い取り、くちに運ぶ。
しゃくり…、と凍えた音がして、口中から喉へ、身体中へひえびえとした冷気が広がった。
「………」
女は、ほう…っ、と吐息した。
更にひとさじ、ふたさじと氷を掬う。
「旨いか?」
眼前には、眼を細めて笑う男がいる。
「………」
この男、女より十四、五歳年上で、そのせいか…日頃、仕事の最前線で正面切って争っている時にはあまり感じないのだが、こうして夏のバカンスの最中、出逢うとどうも、女は自分が男に甘やかされている気がするのだった。
今も、女を見る男の眼には幼い子どもや小動物、愛らしい蝶や花を愛でるに似た慈しみの光が滲んでいるようだった。
「…あぁ」
美味い、と応えつつも、女は幽かに眉を寄せた。
ライバルなのに、と。甘やかす男の表情が少し不本意な気がする。一方で、実際年下なのだから仕方がない、という思いもある。現に今、女の食べている削り氷も、男の財布で購入してもらったものなのだから。
だから…、でも……
「………」
女はちょっと唇(くち)を尖らせた。それからすぐ、そんな仕草こそ子どもっぽいと気づいて、やめる。ごまかすように、しゃく、と更に氷をくちへ運ぶ。
そんな女に、
「そろそろ冷えてきたか?」
男が相変わらずほほえみながら声をかける。大きな、浅黒く日焼けした手のひらで女の白い髪を撫でた。―――染め粉の出す、人工色ではない。女の生まれ持った髪の彩だった。
生(き)のままの姿の、似合う女だった。
すう、と鋭く引き緊った肢体はしなやかで、筋肉質で、剽悍な野生の獣を連想させる。バストやヒップが充分な量感を乗せ、形良く張りつめている割に腰や首筋が細く、肩の輪郭も華奢。全体のバランスが良いので、ぱっと見にモデルのようだと感じる者もいるかもしれない。
しかし、化粧気もない、なめらかな白肌の奥に潜んだ筋肉の瑞々しさは見る者の眼には瞭らかだった。……やはり、プロのアスリート、ぐらいに見定める人間が多いだろうか。―――どちらにしろ、小賢しい粉飾の似つかわしからぬ女なのだった。
「休哥…」
男は、腕を伸ばし女のほそい肩を抱き寄せた。頤をとらえ、貌を上げさせる。
真珠のように真白い皮膚のなかで、そこだけ淡く紅を刷いたように色づいている、ちいさな唇。―――軽く、啄んだ。それから、舌を挿れる。
「……っ」
ちいさなくちのなか、女の舌がちら、と閃く。
冷たく、甘い。
削り氷の蜜の味。
「やはり、だいぶ冷たいな」
「…おまえは、熱い」
「そうだな」
男は、優しくほほえむ。
「だから、おまえとのくちづけはとても気持ちがいい」
もう一度、と。
言って、言葉通り男は再び女にキスをした。
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