[446] [445] [444] [443] [442] [441] [440] [439] [438] [437] [436]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いい加減、何が何やら管理人自身訳が分からなくなってきてしまいそうです(汗。
とりあえず、何か一本終わらせるべく、集中的に話を進めてしまうのがよいか。
それとも、まあこれはこれとして、点々と散らばらせたままちょっとずつ進めていけばいいのか。
いまいち、決めかねてしまうのですが(汗々。
とりあえず!
えと、折り返し以下から、「onion plus」のsaki さまからお借りした設定で、にょた童貫様の連載の、続きです!
「別に俺は、貴方を殺したい訳じゃあないんですよ」
激痛を我慢強く堪え、彼はあえて涼しげな表情を作り肩を竦めてみせる。
そして、ひょいと背後の楊令を振り返った。
「……っ」
楊令は、貌色を失い全身を硬直させていた。
彼の位置からでは、どう足掻いたところで馬に蹴殺されそうになった童貫を救うことなど出来はしない。間一髪、敵の手によって童貫が助けられるのをただ眺めているしかなかったのだ。
「残念ながら、これでは戦えん」
「…………」
「勝負、預けておこう」
飄々と言って片腕をぶら下げたまま身を返し、それこそ血相を変えて駆け寄ってきた部下達に囲まれ去っていく。
豊美を見送る楊令の白い面には、
「…………」
くっきりと、敗北の口惜しさが浮かび上がっていた。
立ち尽くしている彼を、
「楊令ッ!」
しかし容赦なく童貫が叱咤する。
「はッ…!」
「こちらはもういい! さっさと他の救援に行け!」
「は、……はいっ!!」
ハッと我に返って肯いて。
それでも倒れた童貫を慌てて助け起こし、手頸の綱を切ってやってから、楊令は改めて騎乗して駆け去っていく。
「……っ」
それを、見送って。
童貫も、全身を貫く鋭い痛みを堪え、ちょうど主を失い彷徨っていた馬を捕らえてその背に這い登った。
―――戦に、復帰した。
Comment
Trackback
TrackbackURL