徒然種々
思いつくままに。
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えと、連載していました、にょた童貫様の話の続き、です。
あの、「onion plus」のsaki 様からお借りした、設定で話を進めています!
あの、「onion plus」のsaki 様からお借りした、設定で話を進めています!
―――戦の、あと。
幸い、童貫の怪我は大したことがなかった。後遺症の心配はない。
ただ、肋(あばら)に皹が入っていたこと、それに二度に及ぶ全身強打のせいで、熱が出た。かなり高い。
それでも部隊を率い、一人前の指揮官として梁山泊までは自力で戻ったのだが……引継ぎを終えたところで、喪神した。
『童貫さま…っ』
崩れ落ちる小柄な、痩せた肢体を畢勝の腕が抱きとめる。
そのまま、童貫は畢勝によって診療所まで運ばれ、そこで丸二日、高熱に浮かされ眠り続けることになった。
二日経って一応意識を回復したが、まだ完全には熱が下がりきらない。
朦朧としたまま、診療所の一室に寝かされていた。しかし、単に全身に加わった衝撃(ショック)所以の発熱なのだから、とりあえずこれ以上状態が悪化していく怖れはないといっていい。時おり巡ってくる看護兵に見守られながら、体を休めた。
―――戦の直後で、医者の手を放せない重症患者が多いのだ。
部下達も、忙しい仕事の合い間を縫って童貫の見舞いに訪れた。畢勝などは、僅かな空き時間を全て費やし満足に動けない童貫の世話をやく。
そんな、周囲の見守る視線を遠くに感じながら、
「…………」
童貫はうとうととまどろみ続けたのだが。
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