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徒然種々
思いつくままに。

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拍手、拍手拍手!

 送ってくださる方、本当にどうも、大変凄く、ありがとうございます!!
 拍手していただけるのが、心のエネルギー源! 改めて御礼申し上げまーす!!
 
 ……その、エネルギー源を、もっといただけないかしらん、と。
 このブログの方にも新しく拍手機能がついたのを、さっそく利用させていただいているのですが。……この機能、設定変えようとしても変えられなくて、ずっとそのまま。ちゃんと動いているのかなあと、不安になってしまいます。後で変えたらいいやと思って、最初は適当にしてしまったので、何とかしたいのですが、ね?
 
 
 閑話休題。
 えと、以下にクリスマス小話の続きを。
 火狼紗麻様からお借りした設定で現パロです!
 
 
 
 
 
 
「けどなあ、あいつは飲むとなったら一晩帰って来ないことが多いからな」
 
 手の中の画用紙を、皺になってしまいそうなくらい握り締める。
 四郎に気付いているのかいないのか、楊家の長男・延平はのんびりとした声で背中に語りかける。
 
「外であいつの帰りを待っていたら、凍えちまうぞ。だからとりあえず、俺と一緒に家へ帰ろうな」
「…………」
「心配するな。休哥の携帯に、俺の家の方に来るよう連絡入れといた」
「っ!!」
 
 四郎は、またびくっとした。
 どうしよう、と思った。
 
 
 四郎ぐらいの年齢の子供でも、ちゃんと知っているのだ。
 こんな……子供の手で描いた拙い絵なんて、普通の人間にとって何の価値もないゴミなんだと。子供の家族が子供の絵を貰って喜ぶのは、その子が自分たちの大切な家族だからなのだ。
 
 しかし、四郎は休哥にとって、単に火災現場で出会った被災者の子供というだけの存在。四郎の方は休哥のことがとても好きだけれど、休哥にとって四郎は、ちょっと懐いている行きずりの子供でしかない。
 そんな貌見知りのどうでもいい子供の描いた絵なんて、休哥にとって何の価値もないはずだ。―――ゴミみたいな絵のために、わざわざ遠いところを呼び出されるなんて……休哥は、どれだけ迷惑に思うだろう?
 
 自宅に戻ってきた休哥に、ちょっと渡せればいい。
 そう思っていたのに………。
 
 
 四郎は、泣きたくなった。
 せっかく迎えに来てくれた延平に心配をかけてはいけないと、頑張って涙を飲み込んだが、でも、ぐずっとちょっとだけ鼻をすすりあげてしまう。
 
「心配するな。―――大丈夫だから」
 
 延平は大らかに笑いながら、背中で半泣きの弟を揺すり上げた。
 
 
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