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いつも、たくさん拍手をどうもありがとうございます!
こころより、御礼申し上げます…!!(平伏
―――閑話休題。
えと、今日は。
連載しておりました北方楊家将バスケパロの、最終話です!
リンクフリーのサイト様ではないので、此方からはリンクさせていただいていないのですが、北方作品の二次創作もなさっているサイト様に許可を戴いて、其方の設定をお借りして書いていた話でした。設定を使わせて下さって、どうもありがとうございました!!
……えと、それからその中で、特に今回。此方は、このサイトからもリンクさせていただいているのですが、設定元のサイト様の設定に基づいて、イラストを描いていらっしゃるサイト様。そちらの表現も、一部お借り致しました。……このサイトの、バスケパロを読んで感想を書いてくださったのですが、そこで「風花」の文言が出て参りまして。「なるほど!」と感動しまして、使わせていただきました。併せて御礼申し上げます!
………彼の言葉に、嘘は無かった。
速度が、上がった。―――ボールを操る休哥の動き、それを眼で追うことすら至近距離では難しい。
疾い。
「…ッ!?」
咄嗟に休哥の肩を掴みかけた敵の手が、接触しかけるや否やで鋭く弾かれる。
休哥が、特に何かをした訳ではない。ただ、伸ばした手の動きが速過ぎる休哥についていけないのだ。
隻眼の不利など、物ともしない。
コートを蹴りつけるシューズ。
遠雷の如く低く響くドリブルのリズムが、あっという間に敵ディフェンス間近に迫って、
「うわぁあッ!?」
彼らがハッとした瞬間にはもう既に、眼前で風花が舞っている。
うなじまで流れる休哥の髪の、無雑な白さ。―――切り込んでくる休哥を体で止めようと図った男が、速やかに態をかわされ、勢い余った挙句自身の体重を支えきれずに横転。コートに這い蹲った。
額がぱっくりと割れ、押さえた手の指の狭間から赤い血が流れ出す。
「…………」
休哥は、そんな男を後目に淡々とシュートを決めた。
ほとんど気配すらなく、静寂のままにゴールを潜ったボールが直下に落ちて、初めて烈しい音を叩き出す。
「…………」
そこで漸く振り返って―――そのまま、守備の位置へと移動し始める。
休哥は、流血し、コートに膝を突いている男になど眼もくれなかった。
―――その肩からは、冷たい焔が噴き上げているようだった。
絶対零度の、蒼白い焔。
槍のように鋭くほそい肢体から立ち昇る、人外めいた苛烈な冷気に触れ、味方であるはずの遼チームメンバーまでやや怯みを見せている。
――――敵面子の表情など、もはや……
「獣は、手負いにするなと云うが…」
斜軫は、思わず茫然として呟いていた。
もう、どうにも手がつけられない。
試合、終了。
結局、大差で遼が勝利していた。
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