徒然種々
思いつくままに。
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連載しております、女性版童貫様の、話のつづき。
折り返し以下にUPしております!
―――その後。
すっかりと凹んだ様子で、もう一度童貫に詫びて、史進は去って行った。
林冲らもその場を離れる。
「……見せて下さい」
それからようやく、畢勝が云った。
静かな口調で……しかし、絶対引かないという断固たる決意を垣間見せながら。
「…………」
彼の決意が伝わったのかどうか。
畢勝の予想より遥かに素直に、童貫はその着物の裾を捲り上げた。―――思いがけず、悪意もないのに手酷く童貫を突き飛ばす形になった青年(史進)を、童貫は気遣っていただけなのかもしれない。だから、彼の姿を消した後まで負傷を隠す気はそもそもなかったのかもしれない。
―――すんなりと細くて、白い脚。
関節の浮き上がる華奢な足頸が、薄っすら紅く腫れている。
史進の手で突き飛ばされた瞬間、地面に叩きつけられる以前に、童貫は既に足を捻っていたのだ。
「あの、愚か者…!!」
畢勝はまた、かあっと頭に血を上らせるが。
「畢勝」
童貫自身が、それを窘めた。
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