[484] [483] [482] [481] [480] [479] [478] [477] [476] [475] [474]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
…えぇ、本来「北方作品」に上げるべき話が「ジャンル混合」に行っていたり、しましたが。
今日も、何やら眠いです!
また、何か失敗しないよう、気をつけましょう。
眠いと、時々突拍子もないこと、してしまいます、自分。
―――えと、それで。
拍手を贈ってくださって、ありがとうございます!!
メッセージを添えてくださった方へのレスはまた明日改めて…まずは、この場にて御礼申し上げます! ありがとうございました!!
それから。
えと、女版童貫元帥の、連載している話の続きを!
頭を下げた。
「俺、こんなつもりじゃ…っ、」
「たいしたことではないから」
突然、硬い地面に思い切り叩きつけられて。それでも、受身だけはしっかりと取っていた童貫は、一瞬の自失から醒めると気遣う周囲の手を柔らかに謝絶し、自力で立ち上がった。着物についた土埃を払いながら苦笑している。
完全に青菜に塩になっている史進を―――また、頭蓋骨の内容物を完全沸騰させている畢勝を―――むしろ宥めるようだった。
「危害を加えられかけたなどとは思わない。―――倒れたのは、単に私が不甲斐ないからだ。気にしないでくれ」
あんたが甘やかしても、却ってこの馬鹿の為にはならんのじゃないのか、と。
笑って腐す林冲の声も耳に入らないくらい、
「………ッ俺、は…」
童貫のこの台詞が史進の胸に堪えた。
―――女でどうしようもなく力が無いのを、軍人として一番気にかけているのは、恐らく童貫自身なのに。そのどうしようもない悩みをどうにもできないでいる彼女に、要らぬ所で気を使わせてしまった、と。
「…………」
痩せて、薄っすらと骨の感触が浮いた胸元。
それでも其処に湛えられた、ふわりと淡やかな双の脹らみ。―――着物越しに、掌で触れた。
その手ざわりをはっきりと意識する以前に、史進は童貫のその小さく細い躰を突き飛ばしてしまっていた。
まるで、真綿でも突いたように軽かった。
―――戸惑うほど幽かだった手ごたえが、今頃酷く胸に痛い。
「すんません……」
しおしおと、再度詫びた。
Comment
Trackback
TrackbackURL