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史進×童貫。
当サイトからリンクさせていただいている、某サイト様で見つけたカプなのですが。………虚を突かれるカプだけど、でもいいなー、と!
もともと、童貫と史進の原作で描かれていた因縁というか、因果というか、何かそういうの、好きでした。
童貫の原作における初戦、史進が相手で。史進、完敗。
そして、……王進先生を通しての、彼らの関係。
―――楊令と童貫は、まさしく互いに向かい合うべき存在同士で。
宿命の好敵手同士、ですよね。前世からの因縁と云われても奇妙に感じないぐらい、お互いがお互いを意識し合っていて。
実際、「楊令伝」で童貫は常に楊令を意識していて、楊令は童貫を意識していて、最後には楊令が童貫を討ち取りました。
―――が、その楊令の勝利を導くのに、史進が大きく関わっていたと思います。
一度目の対決では、史進あっさりきっぱり楽敗。その、史進にとって初めての敗北をきっちり噛みしめて、成長した史進。最後の対決では、やっぱり軍を率いる識者としては童貫に敵いませんでしたが、一時自分の配下を放り出して、一介の武人として童貫に迫り、童貫を周囲から孤立させています。
そこを、楊令が討った。
おまけに、その楊令を育て上げた王進先生、その最初の愛弟子が、史進で。で、いまいち…というかあんまり…というか、武芸の才がなくて、それほど強くはなれなかったながら、童貫も実は禁軍師範だった頃の王進先生の弟子で。
因縁を感じるのですよね!!
なので、史進×童貫、ちょっといいなー! と!!
自分ではまだ、「×」というか「&」、もしくは「+」の意識なのですが。ちょっと書いてみたいなー、という気がします!
―――という訳(?)で!
連載しております女性版童貫さま。
その、話の続きを!
毅然と背筋をのばし、きつい視線をしっかりと据えて立つ童貫の姿は、見た目にはそれなりに将らしく感じられる。
肝心の能力はと言えば―――少なくとも前線に立つ総指揮官としては、官軍から移って来た軍人たちをはじめ、梁山泊で実戦を重ねてきた者達――史進も含めた――が、軒並み一目も二目も置く凄まじさ。
しかし、冷静にその体つきを考えれば、実に“女らしく”、軍人としては貧弱そのものなのだ、童貫は。
―――いったい、何のじゃれあいだったろうか。
幽かな興奮と仲間意識を込めて、とん、と史進は軽く童貫の胸元を突いた。
本当に軽く、少し小突いただけのつもりだったのだ、彼としては。しかし、次の瞬間―――その場から、彼女の姿がかき消えていた。
文字通り、吹っ飛ばされて。
「「「 !? 」」」
二、三間、背後に飛ばされ半回転して倒れ込んだ。
童貫を、周囲の人間が慌てて介抱し助け起こした。
「へっ? え、ぁ……、ぇ、ェえ!?」
突き飛ばした手もそのままに、茫然と立ち尽くす。
史進は、
「何をやっているこの馬鹿が!」
呆れ貌の林冲に怒鳴られ、
「ちったぁ加減しろよ、おい!?」
陳達に信じ難いといった眼を向けられ、
「まったく……」
馬麟に吐息され、
「……ッ!!」
宋禁軍から童貫について来た畢勝などには、ほとんど剣を鞘から引き抜かんばかりの勢いで詰め寄られたものだ。
「いッ、いや、その!」
眼を真ん丸く見開き、くちを半開きにして固まっていた。
史進は、そこで漸くハッとして我に返り、慌てて詫びた。
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