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徒然種々
思いつくままに。

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白き狼週間。

 白き狼週間。……週間?
 何か、週間なのか月間なのか日間なのか時間なのか、分からないのですが!
 えと、何となくマイブーム白き狼中、です!(汗
 
 という訳(?)で。
 えと、「たんぽぽと未完成道化師のうた。」のSSA研究会様のイメージで書かせていただいている、夏のバカンス中の“白き狼(女!)”の話の、続きを折り返し以下からUPしております!!
 
 
 えと。
 それはさておき。
 閑話休題。
 
 あの! 拍手ありがとうございます!
 ぽちっと押していただけると、本当に元気出ます!
 ありがとうございます!! ……暑すぎて、日常でさえ膨大なエネルギーの必要な毎日、エネルギー補給させていただきまして、どうも、ありがとうございましたぁ!!
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 蒸し暑い一時だった。
 そろそろ太陽の真っ盛りを過ぎ、夕刻に近づきつつある時刻だが、海からの風すら絶えた浜辺の暑さは、未だ絶好調である。 
 可憐な音色で耳元を涼ませるはずの風鈴さえも、今はただぐったりと窓辺にぶら下がるばかり。
 
「………」
  
 暑熱に蒸せた古畳の匂いが、陽炎のように立ち上る。
 古びた民宿の一室で、石幻果は一人、右手に握った団扇でささやかな人工の風を送っていた。
 ひっそりと畳に蹲って眠る、若き母親…ならぬ、母親の如く慕い敬う上司である耶律休哥のために。
 
「……」
 
 耶律休哥。
 
 すらりとして引き締まった躰はスリムそのものだが、そのくせ出るべきところは出ているので、プロポーションは良い方だろう。―――というより、はっきりと良い。とても、良い。
 デニムのショートパンツから惜しげもなく外気に晒された太腿は白くなめらかで、見慣れたはずの眼にもそれが眩しい。
 
「………」
 
 知らない者が見れば、プロのモデルかと思うだろう。
 綺麗な肢体(からだ)を、毛羽立った畳に押し付け洗い晒しのブランケットで覆って、彼女は小さく寝息を零している。
 
「……ふぅ、」
 
 石幻果は、吐息した。
 
 
 ―――仕事に関しては、何処までも有能な人だ。
 
 かくいう石幻果自身、自分の仕事についてはそれなりの自負を持っているのだが、その彼にして、時に空恐ろしく感じざるをえないほど。
 といって、全てをビジネスライクに割り切る冷たい人ではなく、人間に対する視線も実は酷く濃やか。だから仕事の上司として尊敬するばかりでなく、母親のように慕う心に偽りはない。ただし、その母親像というのも、全てを包み込む慈母ではなく、突き放しつつ背を追わせる“厳母”というのが正しいだろうが……。
 まあ、そうして突き放されても追いたくなる、追わずにはおれないすばらしい人なのだ。
 
 とにかく仕事面において、耶律休哥は厳しくも素晴らしい人なのである、が。
 しかし、その反面、仕事以外の日常生活において、彼女は時に呆れるほど稚い素顔を晒す人でもある。
 
 
 

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