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徒然種々
思いつくままに。

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 本当にもうありがとうございますです、はいもう!!
 
 改めて、心より御礼申し上げます!! (平伏
 
 
 
 
 閑話休題。
 以下、折り返しより、「onion plus」のsaki 様の設定とイメージをお借りしまして。
 女性童貫様のお話です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 Rです(汗。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 硬いものが、下腹に押し当てられている。
 
 それはしかし、鉄のような冷やかで傲慢な硬質さとは異なっていた。熱く、滾り立つ熱を薄い皮膜一枚に限界まで押し詰めて、もう今にも外へ向かって爆ぜそうになるぎりぎりの境界線を何とか寸前でこらえている。躍動感のはちきれそうに漲る硬さだった。
 その熱い、硬いものがゆっくりと探るように、皮膚の薄い下腹をなぞり、やがて、ゆっくりと、開かれた左右の脚の狭間に埋め込まれていく。
 
「…っ」
 
 童貫は眼を瞑った。
 膨大な質量のものが、更にそれに数倍する熱を抑え込んだまま体内へ入ってくる。粘りつくような感触を押し開きながら、じりじりと、少しずつ奥へ。
 
「………」
 
 とても、優しくされているのだと。
 
 それだけは、童貫にも少しずつ肌に滲みて分かってきていた。こんな―――絡みつく濡れた粘膜の融解しそうなほどの熱さを湛えつつ、それでも決して強引にならず、静かに動く……男にとって、どれほど辛いことなのか。 
 いきり立ち、今にも暴れ出しそうに膨張した“男”が気遣うように静かに、滑らかに奥底まで侵入してくる。
 
「……、」
 
 童貫は、は…っと短く吐息を零した。
 どれだけ優しくされても、小柄な童貫は相手の巨大な質量を呑み下すのに精一杯で、どうしても息が切れてくる。どうにか根元まで収め終えたときには、唇からは絶え絶えの喘ぎが突いて出て、額には細かな汗の粒が浮いていた。
 
「………………」
 
 ―――闇のなかの気配は、動かない。
 
 童貫の乱れた呼吸が少し整い、褥に半ば埋まりながら、小さくわななき震える四肢が徐々に落ち着いてくるまで、じっと待っている。―――収めたまま何もせず、こちらもまた辛そうに腰を痙攣させながら、静かに耐えている。
 
「………」
 
 
 少しずつ、動き始める。
 
 
「…っ」
 
 じわりと半ばまで引いて、また押し込んで。
 始めはゆっくりと小刻みに、やがて徐々に激しく、振れ幅も大きく広く変えながら、行為が深まっていくのだ。童貫の悦いところを探ろうと矯めつ眇めつをくり返しつつ、次第に脚を速め頂点へ向かって駆ける。
 
 
 ―――痛みなど、たいしたことではなかった。
 
 
 好き勝手にしてくれて、かまわない。
 この命を孕まぬ貧しい肢体から少しでも快楽を得られるというのなら、存分にしてくれていいと童貫は思っているし、そう伝えてもいる。
 
 しかし、それでもこの寝所の帳の奥に広がるしめやかな闇のなか、濃やかな情を露わに、とても優しくしてくれる―――二人とも。
 
 
 畢勝。
 
「………」
 
 そして、楊令。
 
 
 自分に、求婚している二人―――そのうちの、どちらの男のそれとも知れぬ巨大な体躯の下で、童貫は夜ごと眼を瞑る。
 
 仮に瞼を開けたところで、映るのは墨を流したような暗闇だけ。
 寝所のなかは灯ひとつ燈されぬ薄暗さで、その上二人の男たちは、行為を始める前にそっと童貫の視界を羅(うすもの)の目隠しで覆ってしまうから。
 
 二人のうちのどちらと、判別されるのを彼らは好まなかった。
 少なくとも、この閨の行為の最中には。
 
 ―――二人のうちの、どちらか。
 
 どちらの男でもなければ、分かる。
 どちらかの男だということは分かるのだが……しかし、いったいどちらなのかということは、分からない。どうしても、分からない。
 
 判別させないように、彼らはしている。
 
 二人の男たちは深更の闇に紛れ、そっと忍び入って来て、名も告げず、童貫の目元に緩く目隠しを当てて、そしてそっと、とても優しく抱いていく。
 
 
 ―――こんな爛れた関係を、いったいどれほど長く続けているだろうか?
 
 

 
 
 
  

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