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徒然種々
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楊令伝3月号について

 ネタばれ感想。
 岳飛の考察について。
 
 

 えーと、岳飛。
 岳飛は、童貫麾下の軍人たちは立派だったけれど、でも考えることを童貫に委ねてしまっていたので、童貫死後は禁軍のまとまりが崩壊してしまった、というようなことを言っていました。自分も考えるのが苦手で…と。
 
 しかしですね、他二名はともかく、岳飛! 自分の頭で考えるよう、童貫に色々訓練されていたと思いますが?(笑 
 後継者扱い、受けていましたよね。それがそんなこと(自分で考えるの苦手)とか言ってたらダメじゃないですか! 童貫元帥、草葉の陰で苦笑しておられますよ!
 
 あと、それから宋禁軍では、畢勝と趙安、加えて侯蒙が考えるタイプでしたね。許貫忠も。
 畢勝は童貫を本当の意味で助けていくために、全力を振り絞っていて、だからこそ彼の死後、その不在感が大きかった訳ですし。趙安は、天才軍人である童貫と凡庸な自分を引き比べつつ、ではその凡人に出来ることは何か、と常に考えて考え抜いて行動していましたし。……だからこそ、童貫は彼を将軍として独立させたのでしょうし。
 
 その、自分の頭で考えられる人達が童貫自身より先に逝ってしまっていたのが、宋禁軍にとっての不幸でしょうね。―――もっとも、畢勝にとっては結局童貫が全てのようでしたから。先に死ねて良かったのでしょう。同タイプの侯蒙、残されて気の毒な情態になっているみたいですから……。

 

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