徒然種々
思いつくままに。
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えと! 送っていただいたメッセージについては、これより一つ下の記事で、レスしております。
それで、此処ではその、saki 様の設定で、女体童貫さまの話の、続きをUPします!!
それで、此処ではその、saki 様の設定で、女体童貫さまの話の、続きをUPします!!
―――綺麗な…石造りの人形を見ているような。
そんな自分の感覚が我ながら不思議で、晁蓋は女に関しては己の数段上を行く宋江に、何故人形と感じるのだろうと尋ねてみたことがある。
『…………』
そのとき、宋江は黙って苦笑するのみだったが。
しかし、同じことをふと思いついて尋ねたとき、
『そんなこと、本人には絶対おっしゃらないで下さいよ!?』
呉用は血相を変え、本気で怒った。
『そんなことを…っ!』
やかましく小言を言い連ねるのは何時ものことだが、彼女が晁蓋に向かって、真剣な怒りをぶつけてくるのはそれこそ珍しいことだった。戦好きの晁蓋が無理をして、泣かせてしまうことはしばしばあったが……それは、怒られるより却って胸に痛かったが。
怒られるのは、滅多にない。
『い、いや…っ』
だから、少し焦った。
『まさか、もう―――』
『いや! 云ってない!』
慌てて、晁蓋は両手をわたわたと横に振った。
そんな彼に、
『……それなら、いいのですけど…』
言いながら吐息して、呉用はしっかりと薬袋を―――そう、その時彼女の手には、診療所から届けられた“正体不明”の薬があった。煎じて薬湯にして、呑むものらしい―――握り締めた。
それっきり、そのことについては何もくちにしなかった。
黙って、眉をひそめていた。
「…………」
珍しく、彼女を酷く怒らせてしまった。
だから晁蓋もそのことは良く覚えていて、今、眼の前に腰掛けている童貫に向かって、
“どうしてアンタからは全く女の気配を感じないんだろう?”
などと、問いかけることはしなかったが。
疑問は、残っていた。
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