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徒然種々
思いつくままに。

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 拍手を、押していただきまして大変ありがとうございます!(平伏
 ぽちっとひと押ししていただける…それが、心と妄想と暴走のエネルギーになります! ぽちっとひと押ししていただけると、ああ、独りじゃないのだなっ、と……。
 
 本当に、ありがとうございました!!
 
 
 
 閑話休題。
 折り返し以下から、「onion plus」のsaki 様からお借りした設定で、続きもののラストです!
 えと、saki 様のサイトは本日十周年を迎えられたそうで、心よりお祝い申し上げます! …他の方と違って、お祝いに絵を描いたり、できない自分なのですが……(汗。
 
 

 
 泣いて泣いて。
 泣いて泣き疲れて、声が掠れ果てるまで泣いて。
 
「…………」
 
 呉用がようやく我を取り戻し、身を起こしたとき。
 ひっそりと何時の間にか座を外していた童貫が、見計らったように茶を運んできてくれた。翡翠色をした、上質の茶が白磁の器を満たし盆の上で揺れている。
 
「飲め」
「…あ、」
 
 ひくッ、と込み上げる嗚咽を飲み込んで、頭を下げた。
 
「……ありがとぅ、…ごッ、…ござい、ます…。お手数、おかけして、……すみ、ません…」
「いや」
 
 受けとって。
 素っ気ない口調とは裏腹の、温かなひと口を啜る。
  
「…………」 
 
 呉用の貌は涙焼けして、瞼は赤く厚ぼったく腫れて、無惨なものだった。童貫の当ててくれる、冷たく濡れた布の感触が心地よい。―――帝の呼び出しについても、一時の猶予を願ってくれたのだろう。
 
「…………」 
 
 温かな茶が、泣き過ぎて嗄れた喉を潤してくれる。
 ゆっくりと椀を空にする呉用を、
 
「…………」 
 
 童貫は急かすでもなく、静かに見つめていた。
 捕虜として否応なく後宮に入れられた女の、突如溢れ出した感情の渦が収まっているかどうか観察し、気遣っているようでもあった。少なくとも、呉用にはそう感じられた。
 
「……す、みませ……本当に…」
 
 これでは、本当に赤子そのものだと呉用は思う。
 もっと強くならなければと、詫びながら心中自らを叱咤したとき、
 
「…………」
 
 左眼に、残っていた。
 最後の涙一雫が珠のように白く、零れ落ちた。
 
 
 

 ※ えと、saki 様の設定…梁山泊がいったん潰されかけたとき、呉用センセが残党として捕まったことに、なっています。
 ※ その時の指揮官が、畢勝どのイメージです。畢勝どの、童貫様を手に入れるべくがんがん出世街道驀進ちゅー。
 

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