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本日、味の素の大袋を眼にしました。
……いえ、だからどうだという訳ではないのですが、ぽちっと押していただける拍手のひと押しが、自分の元気の素だなあ、と。それだけ、なのですが。
………元気の素、妄想の活力を与えてくださる拍手、送ってくださってありがとうございます!!
閑話休題。
えと、連載していました、「onion plus」のsaki 様の設定をお借りした話の最後、UPします。
……saki 様がサイトを改装されまして、設定借用許可の、同盟参加のバナーが繰り返し繰り返し自分で確認できるようになって、ちょっとほっと安堵です! ああ、お借りして大丈夫なんだと、目視のたびに確認させていただこうとか、思ってたりします!!
雪のように白い、なめらかな頬を寄せ合って。
すうすうと、軽い寝息を立てている。
山深くに棲む小鳥たちのように、ひっそりと静かに、それでいて軽やかにさえずり交わして。
夜更けの、気の置けない女友達同士で過ごす時間を愉しんでいた。
呉用と童貫だったが、長く苦しかった戦をようやく乗り越え、その煩雑な後始末をようやく終えたばかりの、疲労の溜まった時期である。
いつの間にか、枕元に長い黒髪をうち拡げ、薄い衾にくるまって安らかな眠りの途についていた。
―――まるで互いが互いの宝物であるかの如く、きゅッと抱き合ったまま。
「…………」
見届けて、晁蓋はそっと寝所のくちから引き返した。
しぃ…ん、と美しく澄み透った水晶細工のような娘と。
水底に眠る真珠のように真白く、まろやかに優しい娘。
それぞれ赴きの違う美を誇る娘二人、仲良くくっつき合って眠る姿にはまさしく、一見の価値がある。
いや、どうせなら傍に寄って、その柔らかな頬に接吻のひとつずつもしておきたいくらいなのだが。
「起こしたら、可哀想だしな…」
呟き、彼が付属の小部屋へ戻ると、
「もう寝ていたか?」
灯皿に小さな光をともし、酒の支度を始めていた。
宋江が声をかけてきた。―――酒の支度といっても、酒壺を並べて柄杓を突っ込み、杯を並べて、後は肴代わりの塩を置いただけだ。
「ああ」
「そうか」
一緒に飲んでもいいかと思ったが、と宋江。
眠っているという隣をはばかり、声をひそめながら会話しつつ、男二人は酌み交わし始めた。
「いや、やっぱり邪魔だろ。―――本当に仲が良いな、あの二人」
「ふうん?」
「そっと、見て来いよ」
「ああ、そうしよう」
静かに立って行って……すぐに戻ってきた。
宋江もまた、
「眼福だな」
晁蓋の心中と同じ台詞をくちにして、くすっと笑う。
「だな」
「あれを肴に、今夜は少しやるか」
「ああ。―――どうせ、俺の寝床は占領されてるしな」
「徹夜だな。付き合おう」
「おう」
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