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昨日、「onion plus」のsaki 様のところから、いただいてきました可愛いもの。
ええもう、可愛い可愛い童貫元帥アイコン、更に今日は種類が増えていましたので、新たにいただいて参りました! もう、可愛い×2!
えと、それから。
以下に、そちらでまた借用してまいりました、北方水滸伝の現パロ小話を。
やっぱり、童貫様の出てくる話、なのですが。
繊細な陰影を刻む、白い手が眼に映る。
肌理の詰んだ皮膚はびっくりするほどなめらかで、まるで極上の陶磁器の肌を見るよう。華奢で小さくて、それなのにしなやかに撓う一本一本の指の先に、きっちりと一枚一枚、より小さい薄紅色の爪が生えている。細長く薄い、形の良い爪。先端が更にほんの少し淡く、三日月形に仄白い。
―――まるで美術品だ、と思う。
おまけに今日は、何時も透ける白さの指先が鳳仙花の莟を摘みでもしたかのように、何故か紅く染まっていた。……清冽な白にぼうっと柔らかく艶冶な灯りがともって、尚更に美しい。
畢勝は、只管見惚れていたが……
ふと、気付いた。
童貫の白い手の先が、なぜ仄かな紅(くれない)に染まり、殊更美しいのか。
それは、この厳冬の最中。
童貫が、氷を浮かべた水に手を浸して、凍えるほど冷えたタオルを幾度もくり返し絞っているからで――――
俺が、替わります!!
畢勝は、大慌てで叫ぼうとした。
……しかし、何故か声が出ない。
「…ぇ、…り、、…、」
代わりに、掠れきった呻きが洩れた。
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