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徒然種々
思いつくままに。

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えと。

  まず最初に、拍手へのお礼を! 
 どうもありがとうございます! 読んで、そしてわざわざポチっと拍手を押してくださる方がおられる――自分って幸せものだとしみじみ思います、ありがとうございます!!
  
 
 
 
 えと、それで。
 閑話休題。
 
 以下から、連載しております女童貫様の、話の続きを!
 
 

 後宮で、帝寵愛の女として周囲にかしづかれて暮らしていた。
 童貫はそんな過去の暮らしのせいなのか、軍人として、戦場においては梁山泊頭領の一人、晁蓋と並び立つとまで言われる存在となった今でさえ、女の衣裳女の飾り、女の化粧(よそおい)にこだわりを見せる。
 その事実を、
 
「………」
  
 扈三娘は同じ女として、好ましからぬものと感じていた。
 
「………」
 
 後宮では贅沢三昧に暮らしていたであろう童貫も、しかし今は別に華美を好む訳ではない。 
 いつも至って清楚な……というよりもむしろ、簡素で粗末な衣裳を身にまとっている。裳裾を引くこともなく、ぞろぞろと袖を長く垂らすこともない。銀の歩揺や櫛が煌びやかに髪を飾り立てることもない。
 
 ただ、戦や調練の場を離れれば、童貫はいつも明確に女性の形をしていた。休息日はもちろん、会議の際なども、常に女物の着物を着て、きちんと結い上げた髪には目立たぬものながら、一応の飾りをつけている。
 
 ―――童貫が戦場で女の着物や装飾品を避けがちなのは、あくまで機能が戦闘向きでないから、という理由に尽きる。
 
 四肢の動きを出来る限り自由に、障りないように。
 そういう実際的な目的がなければ、童貫としては、逆に男の衣裳を着る理屈など成り立たないらしいのだ。当然の身だしなみとして、女の衣裳を身につける。
 
 磨き抜かれた珠玉(宝石)の如く白く、冷たいほどに透明感を湛えた肌だから、白粉などほとんど必要ない。しかし、紅は薄くくちに刷く。
 特に贅沢な支度などはしないが、しかし、自分の手で小まめに野草を摘み、糠を蓄え、膏や茶の残り滓まで按配して、童貫は日々髪や肌の手入れを怠らない。当たり前のように、指先まできちんと気を使って綺麗に整えている。
 
 その丹精は、女衣裳を脱いで戦場に立ったときでさえ、童貫の姿態の端々に“女らしさ”を滲み出させていた。
 
 
  
 ―――今も、晁蓋の隣で。
 
 

 

 

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