やりつきゅうか。

　
　耶律休哥。
　
　原作の耶律休哥。……色々な解釈というか、色々な思いというか…無数の“貌”が潜んでいる気がします。あちこちのサイト様で素敵な白き狼を見せていただいて。それぞれに“貌”が違ったり、…もしかしたら同じ“貌”なのかもしれないのですが、見ているこちらの視点が異なっていたりで、色々な白き狼を見ることが、出来ます。どの耶律休哥も、大好きです！
　
　真っ白で、無垢な白き狼。無精髭、というよりも、剃り残しの白いおひげがひょん、となっているのがとってもとっても可愛らしい……も、堪らなく可愛くって愛惜しくて、はぐしてうりうりしたくなる感じ！　石幻果とプラトニックラブしていて欲しいような！　―――背後に動物さん的な透明さ、堅固さを感じます。
　
　生き生きとして、伸びやかな耶律休哥。蒼空の似合う感じ？　さらっとした大人の色香をそこはかとなく漂わせながら、それでいて軍人らしく引き締まった肢体が如何にも瑞々しくて……上と矛盾するようですが、どこか若々しいというか、稚いというか。重厚な魅力の楊業とは年の差カップルな感じで、仄かーな背徳感が凄く素敵！
　
　気配はどちらかというと稀薄……なのではないのかと思えるのですが、何とも言えない威圧感のある視線。“帝王”という形容さえ、似合うようです。畏れ。―――あらゆる国々を征してみたい、と冬の夜の夢語りとして語った休哥の、孤高の側面が表現されているような気が。あの、楊業は持たなかった覇者の側面。　
　そんな、狼の貌。―――とか言いつつ、遼軍二大天然の一、という辺りらぶりー！
　
　シャープな感じの、白き狼。風の疾さを感じます！　駆けつづけることでしか生きられない、止まることの決して出来ない生き様を。怒涛、ではないけれど、凄烈にして静かなる疾風。……ひとつ上で述べたことと似ている、と思われるかもしれませんが、それとは異なる…儚さのようなものを、感じます。周囲にある者にふと寂しさを感じさせるような。
　
　とっても美人さんな耶律休哥。……いえ、恰好いいのですよ？　全体のりゅうとした立ち姿といい口髭の調子といい、眼の鋭さといい、もの凄く恰好いいのですが。でも同時に「シャンだねぇ！」と眼を瞠って吐息したくなってしまう美人さん。眦の綺麗に切れたアーモンド型の眸、ちいさく整ったくちもと、雪のような純白の睫毛。―――白を基調にしたイメージで、色の濃い…黒基調イメージな耶律斜軫とカップリングしたくなります！
　
　本当に、色々な白き狼に出逢えます。
　他にも、大好きだったのにもうあまり更新していただけなくて、休止されているのかな？　と寂しくなってしまったり、本当にサイトごと閉鎖されてしまったのか、見つけられなくなって悲しくなってしまったり。色々な、耶律休哥のイメージが（かつては、耶律休哥攻のサイト様が多かったですね。ちょっとそっけないような、如何にも荒野の軍人風の雄々しい狼が多くて…自分の眼には強烈に色香のある受に見えてしまって仕方がなかったのですが！）。
　同じサイト様の休哥でも、見る日によって印象が変わったりします。時によっては、全然違うように見えていた二つの“貌”が重なりあって、これまた愉しかったりします。
　
　……えと、何やら話がずれましたが。
　
　えぇと、その。
　休止、もしかたら閉鎖されてしまうのかな？　と。
　不安に感じていましたサイト様で、再び白き狼に逢うことが出来ました！
　
　……草原の民が持っている、革造りの…飾りなんて何もない地味で実用的で、ちょっとそっけないような剣。抜き放つと、ギラッと凄みを潜めて底光る蒼い刃が閃く。
　そんな印象の、耶律休哥。割と背は高い方なのでしょうか？　少し色素の薄い、酷薄とも取れるようなこの眼で上から見据えられたら…王欽招吉ではないですが、くらくらと悦楽ゆえに眩暈がしてきそうです！　恰好いいです！
　
　出逢い。
　再会。……嬉しくって楽しいものだなあと思います!!