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徒然種々
思いつくままに。

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らすと。

 ここ最近、「onion plus」のsaki 様に貸していただいた設定で行っていた現パロ連載。
 その、ラストです!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 

 
 
 ―――この日。
 
 
 童貫は結局夜が白み、朝が来て、試験に出発するために起きねばならない時間ぎりぎりまで畢勝の傍に寄り添って、ずっと看病してくれた。
 そして未だ熱が下がりきらず、よろよろしながら出かける畢勝に向け、
  
「己の払った努力を、無駄にするな」
 
 苛烈な視線を送った。―――こういうとき、童貫はもはや「無理をするな」とは言わない。見栄も外聞も全て投げ捨てて、それでも掴みたいものがあるなら無理矢理にでも掴んでしまえと、叱咤する。
 
 童貫は、なぜ畢勝が試験首席を求めているのか、その理由を知らない。そこまで深く内面に踏み込むことを、童貫はしないし、他人にもさせない。
 しかし、何故でもとにかく畢勝が、首席を狙っていたことは知っているから。
  
 
 ならば勝ち取ってこい、と。
 
 
 しかし、結局畢勝は首席を逃した。
 第三席。……周囲の者は皆、高熱でぶっ倒れる寸前で受けたくせに三席なら上等すぎると慰めてくれた……というか、呆れていたが。
 
「…………」
 
 畢勝は、地よりも深く落ち込んだ。
 第三席合格の通知を見ながら、あまりにも間抜けだった自分を思い返し、早く童貫にふさわしい男になりたいと、半分涙目で呟いていた。

 

 
 
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