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まず、血涙文庫について。
やっと文庫化してくれたッ!! と。
嬉しい気持ちがまず一番なのですが。
……単行本の、あのデザインが凄く気に入っていたので、ちょっと残念な気がするところも。
白銀に近いような、無雑な白。
それに、上巻では赤の紋様、下巻では、百年の氷を想わせる―――人海の温みを排したような、紫がかった蒼の紋様。
上巻の赤が、少し若い頃…楊家将時代から、血涙前半までぐらいの耶律休哥、もしくは石幻果のイメージなら、下巻の蒼は後半、戦という一面において、更なる孤絶の高みに上った耶律休哥のイメージ。
そんな風に、思っていましたので。
楊家将が、楊家軍と楊業の物語なら、血涙は遼の…耶律休哥と石幻果の物語、という風に。
なので、文庫版の下巻表紙の紋様が深緑になっていたとき、ちょっと残念だと感じてしまったのです。
生命を感じさせる緑の色は――張清ではなく――楊家軍のイメージでしたから。楊六郎の色かな、と。
内容については、相変わらず素敵! と痺れていました。
耶律休哥の眼の色、前回楊家将文庫化のときも訂正されていなかったので、楊家将の「黒」で統一されるのかと思っていたら、普通に薄い褐色のままになっていました。……このサイトでは、耶律休哥はアルビノ扱いで……眼の色は薄茶、琥珀色で書いているので、まあ好都合ではありますが!
以下は、楊令伝九巻と、すばる五月号の感想。
ネタバレしてます、思いっきり。
とうとう、童貫元帥が。
雑誌連載のときから、既に知っていて、八巻の掲載具合からして、当然九巻ではもう…と覚悟していたのですが。
それでも、衝撃で。
あぁ、亡くなられたんだ、と。
何か、気力をバサッと刈られました。―――と、思ったらとあるサイト様で素敵小説がUPされていて、現金にちょっと元気快復してしまったのですが。
それでも、亡くなられたんだ、と思うと。
ダメ、です。………実は九巻、その回は読めていなかったり…。読まなくても、実は忘れられないくらいに頭に焼き付いてしまっていますから……。
それで、衝撃でしたので。
すばる、五月号。
秦容が剣を使って戦ってくれていたのが、妙に嬉しかったです…!
小狼牙棍を使っていなかったのは、ただ単に、戦場じゃなくて、ぎりぎりまで腕前を隠しての護衛の任で、そんな大袈裟な武器を使えなかったからだ、と。分かっているのですが。
先輩である楊令も剣が得意で、自分を守って戦ってくれた花飛麟の使っていたのも剣で、それで王進先生の所で育ったのだから、剣の腕前が尋常じゃなくても、当たり前なのだ、と。ちゃんと、分かっているのですが!
僅かの無駄も見せず、剣で戦う秦容。
その視線の先に―――あの、立ち合った日の、二度と逢うことのなかった童貫元帥の姿が、あってくれたらいいな、と。
そんな風に、感じてしまいました…!
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