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副官というのは、非常に美味しいポジションだと思います!
北方楊家将耶律休哥にとっての麻里阿吉。耶律斜軫にとっての姚胡吉、北方水滸伝呼延灼にとっての韓滔&彭己(己は当て字)(おまけで程順)、童貫にとっての艶美(艶は当て字)&畢勝。
姚胡吉はちょっと違うようですが、しかし大抵の副官は直属の上官命な感じで、命……ではなくても(韓滔&彭己とか)、直属の上官のこと、すっごく大切に思っていて。
残念ながら、三国無双の張遼には副官……というべき存在は無いですが。
しかし、張遼の活躍した合肥においては、総司令官である彼の隣に控えた副将の李典と楽進! 常日頃は三人仲悪くて、しかしいざ合肥に敵である呉の大軍が攻め寄せた時には、それぞれの持ち味を生かして見事撃退する……。
悪くないです!
李楽遼というのもホント、悪くないなーと思って、それで合肥三人組の話とか、見つけたら貪る勢いで読んでいたりします。
逆に、麻里阿吉は典型的な上官大事の副官で。
耶律休哥とその麾下の軍……自分の属する軍のこと、とても大切に思っていますよね。外見は豪傑の風情ではないけれど、裡に秘めた勁さを感じさせる軍人、と休哥に評されていますが。
調練で休哥に負けて涙して、そのくせ、直後耶律休哥軍に模擬戦出動の命が下れば、激烈に張り切って部下を叱咤して、“耶律休哥軍”を遼全軍に示そうとする。その一方、休哥が歯に衣着せず、ずばずば云いにくいことを言い放つ背後ではらはらと上官の身を案じていたりする。
―――いいなあ、と思います。
将軍という身分の高さにも関わらず、一騎で身軽に動きたい休哥に対して、無理矢理に供五騎を押し付けた副官というのも、たぶん彼のことですよね。
も、まさに副官の醍醐味を体現という感じ!
童貫の副官二人もいーですね!
とゆーか、童貫の部下たちは皆さん上官の、元帥閣下命な感じで素晴らしいです!(ま、休哥軍武将たちも同じ感じっぽいですが、人数が少ないせいか、名前の無い人の方が多いですからね、休哥軍武将は)
童貫元帥が張清の礫に打たれて負傷したとき、畢勝は童貫の身が心配で心配で、とるものとりあえずすっ飛んで来ていますし。も、一応の戦の指揮をこなすので精一杯で、後はもう、童貫以外眼に入っていない感じで。(17巻)
で、童貫がより多数の軍を率いた梁山泊の史進と徐寧相手に野戦を挑んだ時(16巻)のこと。
傍についていながら、大事な大事な童貫に少数での対戦などという危険を犯すことを「許した」畢勝、後で同じく副官の艶美に怒られるー、などと云って苦笑しています。
ここで、童貫が「内緒にしておけ」なんて可愛げなことを云うものですから! 上官命な副官の健気さと、それをまあ、多少煩わしいと思いつつも峻拒せず、受け止める上官の器量………“副官”という存在の旨味が、此処でも露わにされてしまっていました! 素敵です!
そして、三国の李楽遼は……んんん、蒼天航路の彼ら三人の関係が、一番好きかもです。
日頃は言い合いしかしないくせに、いざ戦となると、周囲が唖然とするくらい見事に息が合っていて。
これは正直、副官の愉しみとはまた別物ですが。
ですが、これはこれなりに悦いです! ツンデレらぶです!
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