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北方張遼は……
最強の呂布が率いた最強の漆黒騎馬軍団の、後継者。
そういう位置づけです。個人的見解ですが、あくまで“(武人としては)最強の呂布”が消えたが故に、その伝統を引く存在として姿を見せたのであって、決して呂布と同等以上にはなり得ない……という形で描かれていたと思います。
呂布が、哀しいほどに強い……時に、曹操さえも凌駕する純粋な輝きを放ちながら、それ故に消えていった孤高の英傑であるならば。
張遼はあくまでも、凡人の域を逸脱しない範囲内で優秀な武人。
トップクラスの武人の中に、文句無く入るけれど。
あくまで主役ではなくて、当たり障りなく活躍して消えていく。
11巻での死に方とか、もろにそゆ感じでした。
魏の最強武将の一人として、(作者からもそれなりに)丁重に扱われながら、登場するのは他人の会話文の中か、状況説明の文の中だけ。生身の動きが出てきませんでした。最後まで、視点人物として主体的に描かれることもなかったですね。
魏最速の騎兵を率いる……という風にはなっていましたが、かつての呂布には当然敵わない。そして、張遼の率いる騎兵なら許猪の率いる騎兵と全体的なレベルでは同じくらい……という感じになっていた、と。
んー、これはこれで、さっぱりと薄味で好きでした!
死ぬときは、暗殺部隊の弓から新帝の曹丕を庇って矢を受けて、やがて死んでいく……という形なんですが。
呉に「張遼を射たなら万々歳ッ!」と喜ばれ、魏では曹丕や仲達に「ああ、もったいない…」とその死を惜しまれつつも、その描写に使われた字数って、合わせてもせいぜい1~2P分くらいで。
さらっとしてました。
今の所、三国無双、蒼天航路に続いて、三番目にくらいに好きな張遼です。
……なんか全体的に、若手の将軍というより、若手の上級将校みたいな。
そんな、何ともいえない未熟っぽい若々しさ、率直さがこの北方張遼にはありまして、そこのとこ、特にいいと感じました。
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