徒然種々
思いつくままに。
[273] [272] [271] [270] [269] [268] [267] [266] [265] [264] [263]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
拍手を、たくさん送っていただきまして……(平伏。
心から、ありがとうございます!! 本当に、ありがとうございます…!!
えと、それで。
閑話休題。
あの、「onion plus」のsaki 様からお借りしました、現パロの。
小話の、続きを。……カテゴリーについては、もう少し、お待ち下さいませ…!
心から、ありがとうございます!! 本当に、ありがとうございます…!!
えと、それで。
閑話休題。
あの、「onion plus」のsaki 様からお借りしました、現パロの。
小話の、続きを。……カテゴリーについては、もう少し、お待ち下さいませ…!
「えっ!!」
「童貫ッ!?」
一斉にあがる、幾多の叫び。
「………ッ」
童貫は、動けなかった。
大きく眼を見開き、倒れ込んだままの姿勢で固まっている。
(息、が……っ)
呼吸(いき)が、出来ない。
突かれた胸部から激痛が……いや、それの呼び起こす痺れが四肢の末端まで枝分かれして走り抜け、全身が痙攣を起こす。懸命にくちで喘いでも、喉から奥が麻痺したようで、空気が上手く入ってくれない。
幼い日々、馴染んだ発作の苦痛……
現実の痛みと記憶の痛みとが錯綜し、血の気が引いた。
胸を、灼いた剣で抉りまわされるような地獄の苦しみ。
「…ぁ、っ…ッ、」
噎せて、咳き込む。
搾れるような呻きが零れ、童貫は無意識に己で己を庇うように小さく小さく体をちぢ込めた。喘ぐくち元から、銀糸が頸すじを伝う。震える右手が無闇と胸元を掻いて防具に弾かれ、伸ばした左の指先が力なく床を滑る。
「……っ!!」
ひゅうひゅうと、まるで割れ硝子に風の吹きつけるような。
軋る虚ろな音が、肺から喉を塞いでいる。
―――抱え起こされた。
畢勝。
貌色が、変わっている。懸命にこちらに呼びかけているのがその口の動きから分かるが、しかし胸から響く音が煩くて、良く聞こえない。
PR
Comment
Trackback
TrackbackURL
カレンダー
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析