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開き直り、と言いますか。
……リンクフリーのサイト様って、黙ってリンクさせていただいちゃっても構わないから「リンクフリー」なんですよね?
とゆわけで、黙ってリンクさせていただいてしまいましたよ!
ご挨拶には、また改めて伺います!
……その、一方で。リンクフリーではないサイト様……これはご挨拶してお願いしないと……でも、今さら気恥ずかしく。……名乗れる時に名乗っておかないと後から余計に恥ずかしい、と。改めて、思い出してしまいました。…………そのうち、きちんとご挨拶に伺いましょう…。
えと。
それで、折り返し以下から「onion plus」のsaki 様からお借りした設定で。
連載しておりました話の、続きです。……続きというか、連作たんぺん?
※ Rです。
※ わりと生々しい…かもしれません、苦手な方はご注意下さいませ!
さらさらと軽い、しとやかな紗(うすぎぬ)に包まれている。
小柄なほそい肢体を、彼はその細腰に片腕を回し、牀の上へ押し倒した。―――小鳥の羽根のように、軽い。
部屋の角に置かれた香炉から仄白い香煙がひと筋、ほそぼそと淡く立ち昇っている。
落葉の音も、何時か絶え果てた晩秋。静もった閨の闇のなか、決して濃くはならず、静かにくゆる香りは何処か上品でなまめかしい。
「…………」
帯を、解いて。
自身の上衣を背後に立って介添えする宦官の、恭しい手に委ねながら、彼は屈み込み、眼の前の肢体から紗の夜着を剥ぎ取った。現れた肌身は白磁の如く透き徹る白さ、流れる線はほっそりとして美しい。
下穿きを脱ぎ散らしながら、彼はそれに手を触れた。
彼は生まれつき上質の絹と陶磁器、それに吟味され抜いた女の柔肌しか知らない。
当たり前のように馴染んだそれらに今さら感動などしないが、それでも、この肌は殊に肌理が冷たいほどになめらかで、手ざわりがいいとは思っていた。
名工の作でも愛でるかの如く、ゆるりと頸すじから胸元、細く括れた腰許までを撫で下ろす。
冷やかに醒めた女の視線―――決して厭わしげなわけではない、しかし彼に愛されようと努めるでもなく媚びるでもなく、何処か無機質な、情感に乏しい義務の眸を感じていた。
かまわない。
彼にとってこの女は、美しい貌と躰で、性の愉悦をこの身に差し出せば良いというだけのものだった。
驕慢で派手やかな振る舞い、入念の取り持ち、実家から積まれる黄金の色彩、征服欲を誘う烈しい反抗と恥辱、憎悪、そして悲哀を湛えた眼差し……女の魅力は様々だが、この女は、肉体(からだ)だけあればいい。
後宮でも、外界でも、何やら立ち働いているようだ。
重宝がっている者も多いし、彼自身、新入りの世話をこの女に丸投げにしたりもする。
しかし、結局のところ、彼にとってそんなことはどうでも良いことなのだ。この女がいなくなったればなったで、他の誰かが何とかするだろう。帝たる彼が、そんな些事に心を使う必要は無い。
「……っ」
氷のように冷たく、乾いて醒めた女の肢体。
それが行為が昂ぶり深まり、互いの身に薄汗が滲む頃になると……熱く潤んで、肌理のこまやかな肌がねっとりと、こちらの皮膚にねばりつくように吸い付いてくる。
―――魘されるようによじれる頸が、白い。
「………」
先帝の愛でて、仕込んだ躰だ。
涎の垂れる思いで見つめて、代の替わった時にさっそく手を付けた。蕩けるように薄くも柔らかな肉に包まれた、細身の肢体―――悦び貪るのと同時に、自身の手では同様の女を見つけられていないのを疎ましく思う。
漸う見つけたものに今、色々手をかけてみているが、満足の仕込みに到るにはまだ暫く時がかかりそうだった。
仕方がないから、今も時おりこの肌身を味わう。じき、本格的に後宮の外に出すことになりそうだが―――かまわない。
臣下の誰の妻として投げ渡そうと、この国の物は全て帝である、彼の持ち物なのだ。
行幸して、臣下の邸でこの女を抱く。
―――それもまた、趣深いことだろう。
※ 純然たる、肉欲。
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