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徒然種々
思いつくままに。

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いつも…

 拍手を送っていただきまして、ありがとうございます…!
 妄想(!)に突っ走るためのエネルギー、いつも補給させていただいております!
 感謝です!!(平伏
 
 ……この思いを形にするためにも、たまにはお礼小話の更新ぐらい、すべきだと思う、のですが!(汗
 
 何はともあれ、本当に拍手、ありがとうございます!!
 
 
 
 閑話休題。
 以下の折り返しから、女版童貫さまの、話の続きを!
 
 

 
 
 童貫は、どうも体力が尽き果て身動き取れない状態らしい。
 
 
 早く軍馬から降りて胡床にでも座った方が楽だろうに、手足が硬直して、もう何とか今の姿勢を維持して馬にしがみついているだけで精一杯。下手に動けば地面に転がり落ちてしまうと警戒して、全く動けないでいる。
 
 ……これで、再び敵が襲ってくれば、不思議と全身から覇気を立ち昇らせ、彼女は再び軍の先頭に立っていくのだが……。
 
 
「しかし、今はどうにもならぬようじゃのぅ」
 
 たった今、戦闘を終えたばかり。いまだ昂ぶった梁山泊軍の不安や不審を煽らないようにとの配慮もあるのだろう。童貫は、身の苦痛を訴えて助けを求めることさえしない。
 
「何とか―――」
 
 さりげなく助けて休ませてやらねば、と。
 韓滔が思ったところで、
 
「おい、掴まれ」
 
 こちらも戦闘を勝利で終え、陣に合流してきていた晁蓋が童貫の馬の傍にずかずかと歩み寄り、両手を伸ばした。
 
「や、無理か。…とにかく、いったん降ろすぞ?」
「………」
「―――よし」
 
 がっしりと逞しい男の腕が、簡素な武具に包まれた軽やかな女の肢体を至極たやすく馬から抱きおろす。―――ほっそりとして、透き通るように華奢な躰つき……それなりに鍛えられて動きこそしなやかなものの、腰など風にもふと折れてしまいそうな程かぼそくて、軍人らしい精悍な男の両掌にすんなり収まってしまう。戦場にあることそのものが、今は痛々しくさえ見える。
 
「…っ」
 
 ようやく、爪先が地に着いた。
 が、その瞬間、薄衣に隠れた白い膝が震えて、童貫はそのまま大地へ頽れ込みそうになる。
 
「ん」
 
 晁蓋がそれをさり気なく誤魔化した。
 揺れる細い躰を胸に抱え込んで支え、
 
「しばらく、いいな?」
「………」
 
 そっと、薄い背に腕を回す。
 
「このままでいろよ」 
「………」
 
 童貫も、そんな男を拒否しない。温和しく晁蓋の分厚い胸板に凭れかかり、眼を瞑った。
 今現在、一人ではろくに身じろぎもならぬ自分を、誰よりも童貫自身が分かっているのだ。気丈ではあるが、現状を把握できない無謀な果敢さとは無縁の性格である。下手に動いて倒れ、負傷の何のと勘ぐられるより、指揮官としての責務を畢勝任せにしても、今はせめて一人で立っていられるほどに躰を快復させるのが先と割り切っているのだろう。
  
 
 

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