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徒然種々
思いつくままに。

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 まず最初に!
 こんな駄文サイトを訪れてくださって、おまけに拍手まで下さって!
 どうもありがとうございます!!
 
 
 えと、それで。
 唐突な感じになってしまって(汗、申し訳ないのですが。
 あの、お借りした設定で、女版童貫さまの、話の続きです!
 
 

 白く、細(ほそ)やかな指先が剣の如く天を突く。
 そして、一気に振り下ろされた。―――愚直な攻めゆえに、精度に差のある宋の部隊間に綻びが生じ始め、陣が緩んでいる……その有るか無きかの僅かな隙を、紛うことなく刺し貫く。
 
「続け!」
 
 傍らに控える副官……元宋禁軍将軍・畢勝の大音声が響き、彼の率いる部隊が一条の錐となって敵陣に吸い込まれる。
 韓滔の属する部隊も、続いた。五段の歩兵部隊もまた密集体型を突破の体勢へと変え、津波となって後に続く。
 
 宋軍の陣が、大きく揺らいだ。
 
 喰い止めようと、宋側の騎馬隊が動く。迂回して突っ込む梁山泊軍の横腹を攻撃しようとするが、―――応じて、童貫が動いた。
 護衛の部隊に囲まれ、まるで軍師か何かのように庇われて戦場に在るかと思われた姿を一変して、軍馬に乗った細身の躰を躍動させ、先頭に立って自軍の騎馬隊を率いて争う。
 
 
 ……童貫自身の、個の戦士としての力量は―――梁山泊軍で言えば、まあせいぜい、一介の兵士と互角かそれよりややマシと言った程度だろうか。宋軍の、鍛錬不足の兵と比べればまた異なるが……。
 
 それにしても、その戦士としての技量不足ゆえにこそ、童貫の周囲には彼女を守るための剣が揃っていなくてはならない。この点のみを取り上げれば、だから童貫の存在は最前線においては足手まとい、といえなくも無い。
 
 しかし、彼女は瞬時瞬時に切り替わる戦闘の機を読むのが非常に巧かった。
 
 童貫が指揮者として現場に在るのと無いのとでは戦果が全く異なってくる―――ゆえに、梁山泊では戦闘力は並(以下)程度の彼女を前線投入しているのだった。
 今も、そうだった。
  
 
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