忍者ブログ
徒然種々
思いつくままに。

[306] [305] [304] [303] [302] [301] [300] [299] [298] [297] [296

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

拍手、拍手拍手!

 送ってくださる方、本当にどうも、大変凄く、ありがとうございます!!
 拍手していただけるのが、心のエネルギー源! 改めて御礼申し上げまーす!!
 
 ……その、エネルギー源を、もっといただけないかしらん、と。
 このブログの方にも新しく拍手機能がついたのを、さっそく利用させていただいているのですが。……この機能、設定変えようとしても変えられなくて、ずっとそのまま。ちゃんと動いているのかなあと、不安になってしまいます。後で変えたらいいやと思って、最初は適当にしてしまったので、何とかしたいのですが、ね?
 
 
 閑話休題。
 えと、以下にクリスマス小話の続きを。
 火狼紗麻様からお借りした設定で現パロです!
 
 
 
 
 
 
「けどなあ、あいつは飲むとなったら一晩帰って来ないことが多いからな」
 
 手の中の画用紙を、皺になってしまいそうなくらい握り締める。
 四郎に気付いているのかいないのか、楊家の長男・延平はのんびりとした声で背中に語りかける。
 
「外であいつの帰りを待っていたら、凍えちまうぞ。だからとりあえず、俺と一緒に家へ帰ろうな」
「…………」
「心配するな。休哥の携帯に、俺の家の方に来るよう連絡入れといた」
「っ!!」
 
 四郎は、またびくっとした。
 どうしよう、と思った。
 
 
 四郎ぐらいの年齢の子供でも、ちゃんと知っているのだ。
 こんな……子供の手で描いた拙い絵なんて、普通の人間にとって何の価値もないゴミなんだと。子供の家族が子供の絵を貰って喜ぶのは、その子が自分たちの大切な家族だからなのだ。
 
 しかし、四郎は休哥にとって、単に火災現場で出会った被災者の子供というだけの存在。四郎の方は休哥のことがとても好きだけれど、休哥にとって四郎は、ちょっと懐いている行きずりの子供でしかない。
 そんな貌見知りのどうでもいい子供の描いた絵なんて、休哥にとって何の価値もないはずだ。―――ゴミみたいな絵のために、わざわざ遠いところを呼び出されるなんて……休哥は、どれだけ迷惑に思うだろう?
 
 自宅に戻ってきた休哥に、ちょっと渡せればいい。
 そう思っていたのに………。
 
 
 四郎は、泣きたくなった。
 せっかく迎えに来てくれた延平に心配をかけてはいけないと、頑張って涙を飲み込んだが、でも、ぐずっとちょっとだけ鼻をすすりあげてしまう。
 
「心配するな。―――大丈夫だから」
 
 延平は大らかに笑いながら、背中で半泣きの弟を揺すり上げた。
 
 
PR

Comment

お名前

タイトル

メールアドレス

URL

パスワード

コメントVodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

文字色


Trackback

TrackbackURL

<クリスマス更新。  Home  その2。>

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(03/13)
(03/09)
(03/04)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
アクセス解析

忍者ブログ [PR]

TemplateDesign by 比呂有希|ススメ::342blog